ローゼン・メソッド・ムーヴメントと出会ったのは、2020年10月11日。コロナの中、オンラインで開催されたソマティックフェスタ2020でした。いろいろなソマティックムーヴメントを体験できる場が用意されていました。その中で「それは本当にやりたいこと？身体にまず聞いてみよう」という久美埜さんのセッションに参加しました。

他のムーヴメントと比較して大きく違ったのは、素敵な音楽が流れる点です。その音楽にのせて、先生がとても自然に、どう体を動かすのかを誘導してくれるので、とてもついていきやすかった。誘導は「XXして～。でも無理しないで～。好きなように動いていいですよ～。」というもの。その声に従って、ゆるゆると体を動かしていくうちに、全く無理なく、身体がだんだん動くようになってきて、楽しくなり、いつのまにか、ルンルンと踊っている自分がいました。

初めてのセッションに出てから、ネットで画像を漁りました。久美埜さんのムーヴメントの動画が見つかって、食い入るように見ました。それからローゼン創始者のマリオン・ローゼン自身がムーヴメントをリードしている動画。

当時、私は一人暮らしをしていた父の介護のために実家に戻って、ちょうど１年でした。コロナで仕事も在宅で、運動不足になるから、と、朝歩きに行ったり、ヨガをやったりしていましたが、それは、ある種修行僧のような心持で、やっていたものでした。そうして体は動かしていたのに、夜、時々父に起こされたりするにつれ、不眠に悩まされるようになり、父にあたるようになっていました。でも、ローゼンに夜参加すると、すごくよく眠れました。体も心もゆるんでいる感じ。

その内に、ローゼンのセッションに参加して2-3分であくびが出るくらいになっていました。ヨガも下手の横好きで、ときどきやるのですが、「きちんとポーズを取ろう」としても、身体が固くて「うまくできてないな～」と思う。ローゼンは「うまくやろうとしなくていいんですよ～」とたびたび声をかけてもらえる。

他のムーヴメントは、自由に体を動かすけれど、音楽はなかったり、音楽はあるけど、先生の誘導がなくて、全く自由に動いて、だったり。自分にとっては、音楽があって、適度な動きの誘導があって、でも決まった型の強制はない、そういうローゼンが合ってるな、と思ってます。今回、カレンダーを振り返ってみたら、4年も続けていたことに気が付いて、びっくりしています。